今話題の月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の感想を書いていきたいと思います。
今回は第5話。バックナンバーはこちらよりご覧ください。
人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道
投稿日:2017-08-14 更新日:
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今更ながら「湘南鎌倉総合病院」を文字ってる??とちょっと思いました。
この病院は救急ですごく有名な病院なので、もしかしたら意識しているのかもしれません。
それにしても、この湘北救命センターってwalk inや救急車の患者さんこないよなー笑、といつも思います。現実のERではwalk inの患者さんもたくさんおられて、大抵は軽症だけれども、ときどき本来は救急車で搬送すべき重症患者さんもいて、ヒヤッとするのが普通やと思います。
それにしても、今回登場したレスキュー隊員の患者さんを2次救急病院に運んだものの、骨盤骨折があるため湘北救命センターに運ぶ際、「ヘリで迎えに行きます」ってのはすこしやりすぎかなぁ、、、と思います。実際、ドクターヘリがある病院ってどのくらいあるんやろう??
医者の重要な仕事の1つ。それは痛みを取り除くこと。
しかし、患者の痛みを正確に理解できる医者はひとりとしていない。
それは夫婦間や友人間でも同じ。でも分かち合う人がいると心強い。
上記のようなセリフがありました。(ウル覚えなので不正確やとは思います)
現実に患者さんの痛みを取り除くのは非常に難しい。。。
アセトアミノフェン、NSAID、プレガバリン、抗うつ薬、オピオイドなどなど。
痛みの性状に合わせて鎮痛薬を使い分けなければならないのですが、実際は難しいです。とりあえずはアセトアミノフェンでお茶を濁すことも。。。
そして、心の痛みを取り除くのはもっと難しいです。僕ら医療関係者が介入するよりも、「日にち薬」の方がよっぽどいい薬になることの方が多いんやないかなぁ、と個人的には思います。
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検査データや画像にある所見を見落とし、今回のストーリーのように治療方針が大きく変わることは医療現場においては珍しいことではありません。医療は人間の営みですので、ミスは避けられません。
当直となると1晩に20人近くの患者さんを診るわけで、多忙な中見落としがあっても不思議ではありません。この見落としを防ぐために各病院で様々な工夫がなされています。夜間も放射線科医が当直しており、随時読影レポートを更新してくれる病院や、基本的に患者さんは2人以上の医師で診るようにしている病院などが多いと思います。
僕自身、画像を読む力、血液検査のデータを読む力がまだまだなので、いつもペアになっている上級医に助けられています。ただ、どうしても上級医の目が及ばないときはあって、そういうときに見落としや自分では気付けないことがあって、あとで上級医から指摘があると相当凹みます。こんなときこそ空元気を出したくなるのですが、やっぱりむなしくて、おとなしくしょげてます。。。ドラマ中のフェローを自分に重ねながら見ていました。特に、Patric test陰性で痛がってもいない患者さんの骨盤骨折をちゃんとXpで指摘できるかは微妙なところ。FASTでダグラス窩に液体貯留があれば疑えるかなぁ。Xpだけだと情報が少なくて大変やと思います。
言い訳をしようと思えばいくらでもできる
人は起きたこと全ては自分の責任だと言える人間に命を預けたいと思うものだ
何事においても、人は自分のミスを認めたくないもので、自分のミスをなんとか正当化しようとします。そして、大抵の場合は正当化することに(少なくとも自分の中では)成功します。医療は必然的に不確実性を伴う営みですので、正当化に成功することは当然のことです。
自分の医療の全てに責任を持とうとすると医者は100%潰れてしまいます。
自分の医療の全てに言い訳をつけようとする医者は100%不信感を持たれます。
要はバランスの問題なんやと思います。患者さんから不信感を持たれない程度に責任感をもち、自分の中での気持ちの逃げ道もあるのが理想?なんやろな、と思います。こんな都合のいい気持ちの整理の仕方はなかなかできないでしょうが(´・ω・`)
今回の感想はこんなところです。
しれっとドラマ中で出てきた「マクドナルド手術」の意味がわかって喜んでいます。医療関係者ではない視聴者は、「なぜにマクドが出てくるんやろ??」と思ってるやろなー笑
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執筆者:のび太
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コメント、表示ありがとうございます。
こーどブルーの感想、拝見しました。なるほど。
私は、一般人ですので、詳しいことは、わかりません。
のび太さんの感想、色々考え、させられます。
のび太さん
お仕事大変かと思いますが、無理しないで下さいね。気分転換、息抜き
本当、大切だと思います。