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心電図の勉強法

研修医として働いていて「心電図」を読む機会はたくさんあると思います。

循環器内科をローテートしている期間はもちろんのこと、救急外来の場でも心電図を読まなければならない機会はたくさんあります。

 

心電図はただの12本並んだ曲線に過ぎませんが、読み取れる情報量は読む人の熟練度によって大きく異なります。やっぱり循環器内科の先生、特に不整脈を専門とされている先生の読みにはとうてい及びません。

 

「ぶっちゃけST-T変化しか見てないぞ」という研修医も少なくないはず。もちろん最初はそれでよいのですが、きちんと読むとAMIならば梗塞領域・責任血管がある程度分かるようになりますし、右心負荷所見を読み取れると「もしかしたら、肺塞栓かも!?」と思えるようになります。

 

心電図は目にする機会が多い分、勉強すればそれだけ効果がでる分野です。初期研修医がしっかりと勉強すべき分野だと思います。心電図の勉強法について僕の考えを述べていきたいと思います。

 

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Contents

結局は反復練習が大事

読み書き算盤にせよ、スポーツの基礎トレーニングにせよ結局大事なのは「反復練習」です。研修医になると、たくさんの医学書を読むのですがなかなか実践する機会がなく、「読んでおしまい」となってしまいがちです。知識をインプットして終わってしまうのです。

高校受験・大学受験では当たり前のようにやってきた「アウトプット」を研修医になったとたん、やらなくなってしまうのです。

ということで、まず紹介するのは心電図の「ドリル」です。ある程度の知識がインプットされたらこの「ドリル」で反復練習することをおすすめします

 

「基本編」は初期研修医レベルの問題となっています。そこまで難易度は高くありません。このレベルがきちんと判読できるようになればとりあえずはOKだと思います。

 

「応用編」はちょっとマニアックな問題も含まれます。僕は投げ出してしまいました。。。循環器を専門にしようと思っている研修医はぜひ!

 

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心電図の参考書

心電図の指南書・参考書はたくさん販売されています。正直どれも大差ないかな、とは思います。僕が実際に読んだ本をご紹介したいと思います。

個人的には心電図初学者のための名著だと思います。

基礎編は学生さん向け、応用編は初期研修医向けの難易度ですが、セットで読むと学習効果が高まるので、両方読むことをおすすめします。「先生」と「研修医」が対話形式で心電図の勉強をする形式で書かれた本です。ページ数はやや多めですが、スラスラとストレスなく読める本です。

心電図を読み落としなく判読する方法、心電図の各パーツ(P波、QRS波、T波など)の解釈の仕方などなど、すごくわかりやすく掲載されています。覚えなくていい事柄は「覚えなくていい」とはっきり書いてくれており、初期研修医フレンドリーな内容となっています。

弱点は不整脈の扱いが軽いこと。特に徐脈性不整脈に関してはあまり書かれていません。ですので、残念ながらこの2冊では不整脈の勉強は完結しないです。

後述の参考書を読むなどして適宜補う必要があるものと思います。

 

研修医ならば持っていない人のほうが少ないのではないか?と思ってしまうほど有名な本です。この参考書は網羅性がウリ。知識の羅列となってしまいがちで、どうしても眠たくなってしまい、なかなか読破することはできませんが、先述の「ドリル」を解いていてわからない問題が出てきた際に紐解くとだいたいのことが掲載されています。本来はfrom cover to coverで読破するのが理想なのでしょうが、僕の場合はどちらかというと「辞書的」にこの本を利用しました。研修医室の本棚に1冊あると心強い1冊です。

 

医学書を安く買う方法は?

医学書って薄い本でもホントに高いですよね。下記の記事を参考にしていただくと良いと思います。

 

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