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研修医が買うべき抗菌薬の参考書

研修医が最初にぶち当たる課題の1つが『抗菌薬の使い方』です。

1年目の後輩から、「抗菌薬の勉強ってどうしたらいいですか?」と聞かれますが、なかなか一筋縄ではいかないのが現状だと思います。

かくいう僕も「抗菌薬をちゃんと分かっているか」と問われると、「あまり分かってないなぁ」というのが正直なところです。

 

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Contents

抗菌薬の勉強の難しさは知識量の膨大さにある

抗菌薬は、

  • 患者背景(健全な患者か?易感染性の患者か?)
  • 感染部位(肺炎か?胆管炎か?腹膜炎か?)
  • 想定される細菌種(肺炎ならば非定型カバーは必要か?緑膿菌やESBL産生E. coliは想定されるか?)

の3つが分かって初めて正しく処方できる薬です。

この3つが決まれば、処方すべき抗菌薬・処方期間も自ずと決まることが多いです。

しっかりと感染部位を病歴・身体所見・各種検査より同定して、一般的にカバーすべき細菌種を挙げられなければなりません。必要とされる知識は膨大なのです。そのため、抗菌薬の参考書はどうしても図鑑的に項目が列挙されている味気ないものになりがちです。正直、from cover to coverで読むのはとてもしんどい。。。

 

 

感染症内科医はまるでポケモンを楽しむがごとく微生物学・抗菌薬を嗜む

ほとんどの研修医にとって、微生物学・抗菌薬は苦痛です。

他方、感染症内科の先生は、ポケモンみたいに微生物学を楽しんでおられます。

「みずタイプにでんき技は効果抜群だけど、でんき技はいわタイプには全然効かない」

「グラム陰性桿菌にセフェム系はよく効くけど、セフェム系は腸球菌には効かない」(もちろん例外は多々あります)

みたいな感じで、抗菌薬を楽しむことができる人種がこの世の中にはいるのです。

僕が大学生の時、ポケモンにハマっている友人がいました。いわゆる『ポケ廃』です。個体値・努力値まで克明に考えて、廃人が如くポケモンに全身全霊を投入する人が少なくないそうです。そんな『ポケ廃』と同様に、微生物・抗菌薬の魅力に取り憑かれたのが感染症内科医なのでしょう。(僕の偏見が大いに入っていますが)

 

 

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医学書を安く買う方法

ということで抗菌薬の参考書をレビューしていきたいと思います。

その前に、医学書を安く買う方法について再掲しておきます。定価で買うくらいなら、少しでも安く買ったほうがお得です!

 

 

まず買うべき参考書:まずは薄い本から

タイトルの通り『感染症診療の手引き』です。薄くて白衣のポケットに入るサイズの本です。疾患別に使うべき抗菌薬・量が示されており、Quick referenceとして優れています

後で述べる『プラチナマニュアル』や『絶対わかる』が有名すぎて、意外と知られていない参考書です。個人的には研修医になりたての先生が最初に買うべき抗菌薬の参考書だと思います。

本当に必要な点だけに絞って、抗菌薬の選び方・量が示されています。様々な事象を捨象し、実務に必要な事項だけを列挙している本です。(ちょっとつっこんで勉強すると、すぐに物足りなくなる本でもありますが(^^))

 

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次に買うべき参考書:みんな持っている定番本

抗菌薬といえばみんな持っている「プラマニュ」。毎年内容がupdateされ、表紙の色が変わり、そして値段が上がっていっています

抗菌薬ごと、疾患ごとに実地臨床で必要な知識がもれなく掲載されています。

サンフォードに網羅性は劣る印象ですが、むしろサンフォードの不要な事項を削った好著と言えるかもしれません。当直の時にポケットに忍ばせておくと役に立つ1冊です。

 

誰もが知っているサンフォード。毎年更新され、up-to-dateな内容が提供されています。最初はちょっと使いにくい本ですが、慣れると気にならなくなります。

プラチナマニュアルは『読み物としての面白さ』がありますが、サンフォードは『レファレンス』としか使えず、読むのは面白くないです。

ただ、些細な感染症もきっちり網羅しているのがサンフォードの頼りになるところ

ファイザーのサイトから無料で読むことができます(要:アカウント登録。m3のアカウント利用可能。)

こちらからどうぞ。昔はファイザーのMRさんが無料で冊子を配っていたそうですが、昨今では情勢が厳しくなり、最近ではそのような風習はなくなりつつあるそうです。

 

いずれは購入すればよいと思いますが、研修医1年目序盤で買うのはオススメしません。「絶対わかる」というタイトルに惹かれて、4-5月に購入してしまう研修医1年目の先生がたくさんいますが、研修医なりたてにはちょいと難しく、読んでいて瞼が重たくなること必至です!1年目の後半以降に読めば十分だと思います。

ちなみに、内容はちょっと古いです。「本邦ではまだ承認されていません」とこの本で掲載されている抗菌薬が、2018年現在では承認されていて、実臨床で使われていることがままあります。ダプトマイシンとか。。。

 

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困ったときの成書

感染症内科における「朝倉内科学」的な位置づけの本です。

研修医室や図書室に1冊あると調べ物をする時に便利です。日本語で書かれた読みやすい本ではありますが、通読するのはまずムリです。困ったときにこの本を紐解くと、解決することがしばしば。感染症を専門とする医師でない限り、自分で購入する必要はありませんが、手の届くところにあると便利です。

 

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