今話題の医療ドラマ『コウノドリ』。ちまちまと出来る限り感想をアップしていきたいと思います。
今回は第8話です。バックナンバーはこちらからどうぞ。
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人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道
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このドラマでは医師が1つの病院で勤め上げるのが当然で、人手が不足しているのに大学病院や他の研修病院に移動するなんて、、、というニュアンスで語られている気がしますが、最先端の医療に携わりたい・自分のスキルをアップさせたいという想いとともに大学院に行ったり、サブスペシャリティ領域を学ぶために研修病院を転々とするのはよくある話。
四宮Dr.が大学病院で早剥の研究に専念する、白川Dr.が小児循環器の研修のために病院を変わる、というのはごくごく当たり前の話です。
若い世代が同じ病院に5年も勤めたら、だいぶ長い間勤めていたんやね、という話になるのが医者の世界かと思います。
遷延性肺高血圧症と考えNO投与を継続していたけど、実は総肺静脈還流異常症でした、というお話が今回のエピソードでした。白川Dr.が自責の念にかられている、というところまで含め、誤診が家族とのトラブルを招き、医師が自責の念を抱くのは珍しくありません。そして、こんなときに看護師さんは家族の味方をするので、恐ろしく冷たいです。。。
以前東大で神経内科をご専門にされていた、冲中重雄名誉教授は、1963年、東大を退官する際の最終講義で「私の誤診率は14.2%である」と述べたことは有名な話です。
当時と比較すると医学の技術も進歩しているし、科によって違うのでしょうが、誤診率が約1割というのは、僕自身の実感としては「そんなもんかなぁ」という気がします。厳密には、正しい診断とは違う診断が約1割くらいあって、経過とともに症状が顕在化・分かりやすくなって正しい診断に近づいていくイメージです。
ちなみに僕の最初の誤診は、心不全を気管支喘息と誤ったのが初めてです。あまりに典型的な誤診なので、すぐに上級医に訂正されましたが。。。うっ血性心不全でwheezeが聞こえる(いわゆる「心臓喘息」)はあまりにも有名な話で、今となってはお恥ずかしい限りです。。。
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ドラマでもこう述べられています。
初志貫徹、研修医の頃の志望科を貫き最初に思った道を進み続ける人もいれば、出産育児で一度キャリアがストップしてしまう人、バーン・アウトして医者を辞めちゃう人、研究の道に進む人、、、、様々な「人間」がいます。
研修医が初期研修を初めて修了できる人は99%程度。毎年1%程度は病気、出産育児、親の介護など様々な事情で研修を中断しています。研修医にも様々な「人間」がいるのです。
次回予告を見る限り、四宮Dr.が父親の代わりに地元の産科医として働く?、感じがします。一体どのように物語は展開するのでしょうか?楽しみです。
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執筆者:のび太
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