今話題の月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の感想を書いていきたいと思います。
今回は第1話。バックナンバーはこちらよりご覧ください。
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そもそも「コード・ブルー」とは
「コード」はcode(暗号)の意味。つまり病院内で使われる暗号です。
コード・ブルー:院内での急病人の発生を表す
コード・レッド:院内での火災を表す
の2つが有名です。他にも、コード・イエローやコード・ゴールドなど使う病院もあるそうですが、僕が勤務している病院では使われていません。
もちろん館内放送で「コード・ブルーですー」なんて放送しちゃった日には暗号の意味なんてなくなってしまうので、その病院独自で決められた隠語を使って放送します。
コード・ブルーとして定められた隠語を全館放送することで、手が空いている医師や看護師が現場に集合すると同時に、病院内の患者さん・お見舞いの人が混乱しないようにしているのです。
例えば、
「呼吸器内科の梁井先生、至急中央採血室までお越しください」
中央採血室に急病人がいるため、梁井=はりい=hurry(急げ!)ということ。
「院内の皆様にご連絡です。透析室にて9番対応をお願いします。」
透析室に急病人がいるため、9番(=救急)対応をしに行けということ。
などなど。病院によってバリエーションは様々。
ということで、このドラマは「コード・ブルー」と銘打っていますが、院内急変のことは扱っていないので、厳密には意味が違う、ということになります。
医学用語が分かる、処置の意味が分かる
昔コード・ブルーを見たときにはちんぷんかんぷんだった医学用語・処置の意味が分かるようになっていてちょっと感激しました。
医学用語だと、
「救急隊の到着時にはすでに心停止。CPRには反応しませんでした」
「(藍沢Drが頭部CTを見て)皮髄境界が消失しています。脳幹の圧排が強い」
「まだ若いしPCPSはどうかなぁ」
などなど。昔はこんな言葉わからなかったなぁ、と。
処置に関しては、例えば、冒頭の一場面でヘリコプターの中で
看護師:「三井先生、脈が少し速くなっています」
三井Dr.:「点滴、全開にしましょう」
という何気ないやりとりが行われてます。
「あー、循環血液量が減って、代償性に頻脈になっているんやなぁ。輸液を全開にしてスピードアップさせることで、循環血液量を増加させないといけないんやなぁ」
と思うことができるようになったあたり、僕も一応は研修医になったんやなぁ、と思います。
(2017/7/25追記:読者の方から、「末梢静脈から点滴した水分は、90%
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フェローの姿を見て「自分たちもああ見えてるんだな」と思い凹む
周りの研修医が多くが抱く感想です。
ドラマ中でフェローのDrたちがあたふたしていますが、
研修医からすると「めっちゃわかる!!」「こんなん、あるあるだよねー」
となる場面です。それと同時に、
「自分たちも、周りのスタッフからああ見えているんだなぁ」
と思いめっちゃ凹みます。
特に、
緋山 Dr.「JATECのPrimary Surveyくらいできるでしょう。それが終わったら私をcallして」
フェロー「いまの指示分かった?」「半分くらい」
あたり。上級医の指示がわからないけど、あいまいにうなずくのは研修医あるあるです。本当は聞き返さないと行けないのですが、勢いに負けてしまうことも。。。
藍沢Dr.の
「医者はプライドがある分面倒だ。」「(フェローが)育つ前に患者が死ぬな。」
あたりのセリフもなかなか堪えます。。。
コード・ブルーはある意味研修医のメンタルを抉る(えぐる)ドラマということもできるでしょう。とはいえ、毎週楽しみに見ています笑
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