今話題の月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の感想を書いていきたいと思います。
今回は第6話。バックナンバーはこちらよりご覧ください。
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Contents
医療従事者は感情労働者
小児の脳死後臓器移植が保護者の同意で可能になってしばらく経ちました。
今回のエピソードでは脳死となり臓器移植を決意された親御さんをめぐる、医療者の感情の機微からエピソードが始まります。
緋山Dr.は患者さんに情を移入してしまうタイプの医師。前回のエピソードでも、板前さんにちょっとした恋心を抱いていて勘違いしちゃってました笑
一方、対照的なのが名取Dr.。「この6行は匠くんが17年間生きた証」と言う緋山Dr.の傍らで、「ご両親と話をして、寄り添おうとしたけど、結局は他人事でした」と言ってのける名取Dr.。
ドラマらしい両極端な先生の姿が描かれています。どちらがよいか?というのは永遠の謎ですが、バランスの問題なのかなぁと思います。
僕としては、医療現場で4ヶ月ほど働き、世間一般の人間の感覚からどんどん離れていっている自分に気づきます。
人に針を刺すのが当たり前、侵襲的な検査をするのは当たり前、人は死ぬのが当たり前、、、
特に、人の死に臨することが多くなって、「死」という最大のライフイベントが日常的な出来事となってしまっています。
医療は感情労働とよく言われます。医療はごく「ふつう」の感覚を失わなければ続かない仕事です。悲しいかな、死に対する姿勢は、もう「ふつう」の感覚には戻れないんやろなぁ、、、
僕らの「当たり前」を患者さん・患者さんのご家族に押し付けないように気をつけなあかんなぁ、、、と思います。
ただ誰かが死に、誰かが生きる。それが臓器移植だ。匠くんは臓器移植するために生きてきたんじゃない。
上記のような台詞がありました。臓器移植はきわめてprimitiveな医療であることを再認識させられます。
個人的には、臓器摘出をする先生方の心にかかる負担も計り知れないと、思います。(脳死したとはいえ)健康な体にメスをいれるわけですから。。。
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アグレッシブに外科的処置しすぎやろ笑
冷凍庫内に閉じ込められて、下腿から動脈性出血をした患者さんに対して、大腿動脈を外科的に露出させて、結紮を試みます。病院にいるDr.に遠隔で指示を仰ぎ、フェロー2人がトライ。
ガッキーも可愛い顔してむちゃな指示を下級医にするなぁー
というのが正直な感想。
上級医がこんなこと言ってきたら、きっと研修医が反乱を起こします笑
実際に、無麻酔でこんな処置をすることはあんまりないやろし、ホントに動脈性の出血ならこんなに待つ猶予はないのではないかと思います。
というか、今更やけど、ふつうは院外で穿頭しないけどなぁ。。。
凹むことも成長には必要
なかなかうまく処置できないフェローに関して、「落胆も成長のためには必要だよ」という優しい言葉がエピソード中で言われていました。その一方で、
私たちはもうむかしの自分ではない。落胆が成長に変わる時期はもうとっくに過ぎてしまった。いまの私たちに求められるのは成長ではなく結果。それだけだ。
という台詞も。今は研修医でも、みんなやがては結果を求められるシビアな医師になっていきます。
上級医が全ての医療行為に責任をもってくれて、おんぶにだっこなのは、初期研修の2年間だけ。なんとかこの2年間で知識・技術を少しでも貪欲に吸収していきたいものです。
今回の感想はこんなところ。来週はドクヘリが墜落するようです。どうなるんやろ??
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View Comments (1)
コード・ブルーの感想面白く読んでます
でも一般人でも それはないわ と突っ込みたくなるところありますね
冷蔵庫内の事故って・・・きいたことない程珍しい
半袖で庫内に入るって 毛布ぐらい持って入りなさいよ
患者さんのためにも それから何で扉閉めちゃうの?
わざわざ閉じ込められに行ってない?商品溶けてしまうと売れないよねって心配してんの?電源落ちても内側から手動で開けられるように作ってあるよ
院内恋愛オープンすぎ どっちか配置換えするでしょ
っていうか普通内緒にするよね
ドクターヘリでの救急搬送でまず考えられる 山間部での交通事故が出てこない違和感
大人の事情考えすぎ