のび太の後期研修医日記

人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道


研修医生活

メモの取り方は意外と難しい

投稿日:2017-05-20 更新日:

congerdesign / Pixabay

プレジデントにこのような記事がありました。

『高収入エグゼクティブの「ノート習慣」 役員vs課長止まり「書き方」比較』

http://president.jp/articles/-/22040

 

プレジデント社の記事は、「眉唾ものが多いなぁ」というのが正直な感想で、ちょっとだけ高級路線をいく”週刊誌”だと思って時々読んでいます。いろいろとツッコミどころ満載なこの記事ですが、要するに、出世する人は

・自分でメモをよくとる

・メモは頻繁に見返し、長期間保管する

・要点をまとめ、図解化する

そうです。

こんなん当たり前やん!!というのが正直な感想。

メモも取らずに話を一回聞いただけで覚えてられる、ってそりゃ相当な天才ですよ、、、

 

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研修医もメモをとる機会はとても多いです。

例えば、

・上級医の先生から処方や他科へのコンサルテーションを頼まれたとき

・看護師さんから病棟患者さんに関してちょっとしたお願いをされたとき

・救急当番の際に、救急からのコンサルテーションを受けるとき(コンサルの内容を上級医に伝えねばならない)

・病棟を上級医とローテートする際に、ちょっとした講義をしていただいたとき

・勉強会に出席した際(特にレジュメがない場合)

などなど。例を挙げればキリがありませんー>_<

 

とりあえず、研修医は小さなメモ帳を常に持ち歩いていることと思います。メモはスマホに、、、という現代っ子もいるかもしれませんが、病棟で携帯を触るのは患者さんの目が気になりますし、上の先生や看護師さんが自分にお願いしているのに、おもむろに携帯を取り出す、というのはなんか気がひけますよね。僕も↓のような小さなメモ帳を持ち歩いています。無印良品のメモ帳で、柄も何もないのでシーンを選びません。

ただ、メモを見返すと、、、

何が書いてあるのか全然わからない!!

 

処方とかのメモならば、その場限りなので分からなくなって全然OKなのですが、レクチャーの内容等はきちんとしたメモが残らないと困ります。

大学のころは、レジュメが授業ごとに配られ、そのレジュメに適宜メモを取っていればOKだったのですが、病棟を上級医と回った際の「プチレクチャー」にレジュメなんてないですよね。そのわりに、そのレクチャーにいわゆるclinical pearlが隠されているわけです。

 

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ということで、最近僕は、

メモ帳を毎日家に持ち帰り、その日のうちにEvernoteに記録する

という作業を行っています。ある意味、「メモ帳の電子化」を行っているわけです。

その日のうちに」というのがミソで、日が経ってしまうと記憶が薄れて、メモの内容が意味不明になってしまいます。その日中にメモを持ち帰り、分からない箇所は適宜調べながらEvernoteに記録するわけです。

ノートブックは、以下のように分類しています。


とりあえず、イヤーノートのアルファベットに従って分類しています。

今後ノートはどのくらい増えていくのでしょうか?ちなみに雑記帳は飲み屋さんとか買いたいもののメモです。圧倒的に多い笑

学生の頃はEvernoteなんてなんのために使うんやろ、と思っていましたが、いざ使い始めてみると結構有用なものですね。登録も簡単で、パソコンと携帯が勝手に同期されるのはなかなか便利です。情報整理に困ってる方にはおすすめです。Evernoteの登録はこちらから。

ただ、ぶっちゃけ有料だと使わないよなー、というのが正直なところ。今のところ、プレミアム版を使おうとは考えていません。

 

そもそもメモをとるのが下手なので上手に取れるようになりたいです。病棟の看護師さんがすごく上手に僕の指示()をメモされているのを見て、尊敬する日々です。

Practice makes perfectの世界なので、何回も繰り返して上手になるものなのでしょうが。。。

目立たないちょっとしたことだけど、頑張らなあかんことの1つやなー、と思います。

 

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  1. […] 以前、「メモのとり方は意外と難しい」という記事で、Evernoteを使って情報整理を行っていることについて述べました。 […]

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プロフィール

名前:のび太
とある国公立大学を卒業し、とある病院で働いている臨床研修医。2019年〜小児科後期研修医、2017-2019年初期研修医。研修医になって見て感じたことを記録に残したくてブログをはじめました。のび犬じゃないよ笑

※当ブログに掲載している情報、特に医学的情報は医学を勉強途中の研修医の意見に過ぎません。その点を留意の上お読みくださいませ。

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