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抗菌薬の適正使用って難しい。。。

抗菌薬に関する話題は医療界で事欠きません。

最近気になったニュースを2つ紹介します。

 

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神戸大学附属病院で経口第3代セフェム系抗菌薬の採用中止

岩田健太郎先生は、神戸大学大学院医学研究科教授(微生物感染症学講座感染治療学分野)、同大学医学部附属病院感染症内科診療科長をされている先生です。

様々な著作で有名ですが、研修医の間ではこの本が有名なのではないでしょうか。

正直読みこなすのはけっこうしんどい本ですが、本棚に入っている研修医も多いハズ。

 

最近の医学教育を受けてきた世代からすると「フロモックスやメイアクトなどの経口第3世代抗菌薬はbioavailabilityが低いから処方したらダメ!」と学部生の頃から口酸っぱく言われているので、なかなか処方しようとは思えないのですが、上級医の中には処方されている先生もたくさんおられます。(かといって上級医に逆らうことはもちろんしませんが。。。)

 

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風邪に抗菌薬を使用しない病院に診療報酬アップ

また、Yahooニュースにこんな記事が載っていました。
『風邪に抗生物質、使わない病院に報酬 耐性菌の抑止策』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180217-00000072-asahi-soci

 

「風邪はウイルス感染症だから抗菌薬はムダ」というのも、学部生時代から口酸っぱく言われてきたことです。当たり前のことを当たり前にできれば報酬が上がるのですが、こんな報酬が設定されるということは、それだけ本邦でムダな抗菌薬処方が多いのでしょう。

 

「ウイルス感染症だろうけど、細菌感染合併も否定出来ないので抗菌薬を処方する」というのが多くの処方医のロジックです。ただ。「〇〇を否定することができないので、〇〇の治療を行う」という頭の使い方は、僕はあまり好きになれません。こんなこと言い出したら、100%疾患を否定出来ない限り治療介入を行わないといけないことになってしまい、キリがないですから。。。

 

そんなこんなで、気になるニュースを紹介してみました(*^^*)

 

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のび太:

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