急性胃腸炎や熱中症で救急外来に来られた患者さんに、経口補水療法(Oral Re-hydration Therapy)を指導することがあります。
脱水の際には点滴で水分・電解質を補うのも一つの手なのですが、急性胃腸炎・熱中症の患者さんに全員入院してもらって点滴をするは現実的ではないので、飲める範囲で少しずつ口から摂取してもらうようにお願いします。
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経口補水療法の王道はOS-1
経口補水療法で用いる飲料として最も有名なのがOS-1です。
水分・電解質が理想的なバランスで含まれているので、ぜひOS-1を飲んでいただきたいのですが、いかんせん値段が少し高いのが難点です。(ちなみにOS-1は処方することはできません。エンシュアとか経口栄養剤は処方できるのに。。。)
スポーツドリンクを飲むときは少し薄める
そこで、次善策として、
「スポーツドリンクを2倍位にうすめたものを飲んでください。」
とお話します。ポカリスエットやアクエリアスといったスポーツドリンクそのままだと、糖分が多く、浸透圧が高くなるため腸管からの水分吸収が悪くなると考えられるためです。糖分を栄養として摂取する分には、風邪の際の栄養補給として問題ないのですが、、、理想を言えば、薄めた後に少し塩分を足してもいいです。
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経口補水液を自作する方法も
ちなみに、経口補水液を自作する方法もあります。
上の記事で紹介した熱中症診療ガイドライン2015にも掲載されています。(記事中にも引用してあります)
節約したい方にはオススメの方法です。他にもGoogleで検索してみると、作り方はたくさん出ています。
白いDAKARAとGREEN DAKARA。実は違います!
患者さんの中で時々いらっしゃるのが、「スポーツドリンクは家にないけど、DAKARAなら家にあります!」という方。
もちろんDAKARAでもいいのですが、注意すべき点が。。。
最近ではCMの影響もあり、GREEN DAKARAが有名です。
その一方で、昔からあるDAKARAもあります。いわゆる「白いDAKARA」です。
どっちも似たようなものではあるのですが、大きな違いが1点。
白いDAKARAにはナトリウムが含まれていません!
なので、清涼飲料水として味を楽しむ分には血圧の心配をしなくていいのでありがたいのですが、水分・電解質補充という点からすると、ちと心許ないです。もちろん飲んじゃダメ、といわけではありませんが。。。
というわけで、白いDAKARAで経口補水療法をする際には、自分で塩分を少し足して、飲むようにしましょうー(*^^*)
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View Comments (1)
のび太さん、こんにちは
子宮けいがん、ワクチンについて
患者さんは、医学の知識があまりないのです。医学用語は、難しいです。
私も、がん治療について、勉強しようとしましたが、
挫折しました。笑
私も、医学用語、すらすらわかるようになりたいです。
ところで、ドクターXの感想は?ドクターX、いまいちですか?
ロボットが、手術するなんて、、、
のび太さん、過労で倒れないで下さいね。