のび太の研修医日記

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コウノドリ -2nd season- 第3話 研修医目線の感想

投稿日:2017-10-29 更新日:

今話題の医療ドラマ『コウノドリ』。ちまちまと出来る限り感想をアップしていきたいと思います。

今回は第3話です。バックナンバーはこちらからどうぞ。

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産後うつ

今回のエピソードでは希死念慮極まり病院の屋上から投身しようとする女性が登場します。

国家試験の勉強をしていると、「エジンバラ産後うつ病質問票」というのを(数ある精神科の検査の名前だけ)覚えるので、懐かしいなぁと思いながら見ていました。

四宮Dr.の「まだ治療の道がある患者を放っておくことはできない」という言葉に痺れます。自分が診れないと思った患者さんを適切な科の専門医に繋ぐことは大切です。

「どこまで自分が診るか」というのは難しい問題です。すぐに「産後うつは精神科領域だから、自分たちで診るべきではない」といった四宮Dr.の意見はもっともですし、鴻鳥Dr./小松MW.のように「話を聴くだけでも楽になる」と自分で診る方針のDr.もいるでしょう。ただし、精神科的に正しく患者さんと面談でき、正しく精神科の薬を使える産婦人科医は稀であるのは紛れもない事実。自傷他害のおそれがある患者を医療保護入院・措置入院させる権限も産婦人科医にはありません。

少しでも自分の手に負えないと思えば、すぐに専門科の先生にコンサルしちゃう先生もいれば、できるだけ自分で粘ってから専門科にコンサル先生もいます。そのDr.のポリシー次第。これから僕はどんな方針のDr.になるのでしょうか?

 

無痛分娩

無痛分娩は極めて高度な医療です。麻酔科医が不足している中、無痛分娩麻酔を専門とする麻酔科医が集まるとは思えません。かといって、産婦人科医が無痛分娩分麻酔をかけるために修練を積むのは大変です。

産婦人科医は「外科医」です。そしてその本分は手術をすること。このドラマを見ていると忘れがちですが、産婦人科医にとっては「婦人科手術」すなわち高齢者の悪性腫瘍の手術をするのも大事なお仕事です。悪性腫瘍の手術は必ずしないといけないものである一方、無痛分娩の麻酔はあくまでオプショナルなものです。そんな中、あくまでもオプショナルなものである無痛分娩麻酔を産婦人科医が学ぶのは大変でしょう。

お産は自由診療であり、保険診療のように点数に従って価格設定されているわけではありません。美容整形のようにそれなりに高額な値段設定をしても、たくさんの妊婦さんが無痛分娩を望むようになれば、麻酔科医の中にも無痛分娩麻酔を専門にする先生が、あるいは産婦人科医の中にも無痛分娩麻酔を修練しようとする先生が現れるかもしれません。金銭的なインセンティブがないと、なかなか無痛分娩は普及しないのではないか、というのが僕の意見です。

 

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全てを抱え込む医療者、他人のアドバイスを妄信的に信じる患者

患者の生活環境・家族との人間関係に至るまで、把握し適切な方向に持っていこうとする医療者がいます。今回のエピソードで言うと、鴻鳥Dr.や小松MWはこういうタイプの医療者です。このタイプの医療者はハートフルではある一方、行き過ぎると小松MWのようにLINEのアカウントを渡してしまい、規則違反を犯してしまうことがあります。医療者自身がうつになってしまう可能性もあります。プライベートな面には踏み込んでほしくない患者さんもたくさんいらっしゃいます。患者さんと医療者の距離感は難しいです。。。

今回のエピソードで登場した肺動脈弁狭窄症合併妊娠の患者さんのように、他人のアドバイス、ときには迷信を妄信的に信じる患者さんもいらっしゃいます。他人に依存的な患者さんは少なからずいます。本当に自分では決められない、というタイプの人もいれば、そして、なにか不都合なことがあったときに、他人のせいにでき心の安らぎを得られるという「保険」をかけるタイプの人もいます。

初めてのことには見通しが立たないため、人は少なからず不安になります。僕自身、初めての疾患を治療する際には、治療効果・予後見通しが立たないため、非常に不安になります。依存的とまではいかなくとも他人の意見に流される人はすくなからずいますし、それはごく自然なことです。周囲の他人は当事者ではないため勝手に理想を押し付けてきます。そして患者さん本人はその理想に流されてしまう。。。

僕ら医療者にできることは、できるだけ情報提供をすることでしょうか。

 

来週は四宮Dr.がカフェで出会った女性が患者として登場するようです。二人の関係は??楽しみにしておきたいと思います。

 

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名前:のび太
とある国公立大学を卒業し、とある病院で働いている初期臨床研修医。医者1年目に見て感じたことを記録に残したくてブログをはじめました。のび犬じゃないよ笑

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