のび太の後期研修医日記

人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道


研修医生活 医学関連

コウノドリ -2nd season- 第6話 研修医目線の感想

投稿日:

今話題の医療ドラマ『コウノドリ』。ちまちまと出来る限り感想をアップしていきたいと思います。

今回は第6話です。バックナンバーはこちらからどうぞ。

1stシーズンはAmazonプライムビデオで配信中。無料体験することができます。

コウノドリ1st seasonはこちらから!

 

スポンサーリンク

 

トラブルシューティングができてこその上級医

下屋Dr.が独りで胎盤の用手剥離を試みた際に、小松さんは「えっ」と戸惑います。そしてあとで下屋Dr.は鴻鳥Dr.に怒られます。

研修医に限らず若い医者というのは、「手技はできるだけ自分でやりたい!」と思うもの。そのため、手技をするチャンスがあれば、「自分でやりたい」と思ってしまうものです。

しかし、これは大きな間違い。初心者のうちは上級医のバックアップが無い状況下で手技をしちゃダメなのです。

例えば、挿管1つとっても、万が一自分の力で挿管できなければその患者さんはあっという間に死んでしまいます。上級医が確実にバックアップできる状況下あるいは自分が確実にマスク換気を行える技術を身に着けた状況下であって初めて初心者が挿管にtryすることが許されるのです。

上級医の価値は下級医が失敗した際にリカバリーをすることができる点にあると思います。

物事が予定調和どおりに進んでいる場合には上級医は必要ありません。そんなことが繰り返しあると、研修医・下級医は独りで手技をしても大丈夫なのではないかと思いがちですが、実際には全然そんなことありません。手技にしろ手術にしろ、トラブったときにこそ上級医・指導医が活きますトラブルを自分で解決できるようになって初めて独りで手技をしてもよいのです

 

予期し得た死

予期せぬ死亡は患者・医療関係者を悲しませますが、予期し得た死亡ほど医療関係者を無念な気持ちにさせるものはありません。

今回のエピソードでは下屋Dr.は上屋さんが甲状腺疾患にかかっている可能性があることを薄々認識はしていたのですが、その場では何もできず、甲状腺クリーゼになってペルソナに搬送されてはじめて後悔の念にかられることとなります。

自分の能力では気付けなかった疾患によって死亡すると、自分の力の無さを痛感することとなりますが、自分で薄々気づいていて、でも「まぁ、いっか」とスルーしていた場合にはすごく無念な気持ちになります。研修医の場合はまだまだ力不足なため前者のことが多いです。

それでも救急で診た患者さんが、翌日再診で帰ってきて即入になっている症例を見かけると、やっぱりあのとき入院させておいたほうが良かったのかなぁ、と少し反省します。もちろん、夜間入院しても、昼間入院しても、予後が全く変わらないケースが大半ですし、夜間入院の方が昼間入院よりも、天と地ほどハードルの差があるので、必ずしも反省しなくても良いのかと思いますが。

 

スポンサーリンク

 

救急・集中治療科へ修行に行く下屋Dr.

なんとなーく、予想通りの展開ですよね。

全身管理のできる産科医になりたい」と志して、下屋Dr.は救急・集中治療科へ1年間修業に行きます。それを受けて、鴻鳥Dr.は「きついけど頑張れよ」といい、救急科Dr. は「1年ももつかな」と言います。

そりゃそうだよね、と僕も思います。初期臨床研修医には救急科ローテが義務付けられていますが、どこの病院でもたいていは救急科ローテはしんどい期間です。研修医の場合は数ヶ月で終わりますが、1年間も続けるのはなかなか難しいのではないか、と周囲が思うのも無理はないこと。

全身管理のできる〇〇科医になりたい」というのは最近ブームになっている気がします。〇〇には全身管理に縁のある科が入ることが多いです。循環器内科や呼吸器内科、腎臓内科など。循環器内科の場合はPCPS回してますし、呼吸器内科だと人工呼吸は専門ですし、腎臓内科だと透析・電解質管理はお手の物です。なので、産科医が全身管理をしようと思うのは珍しいです。果たして下屋Dr.はやっていけるのか!?注目やな、と思います。

 

ランキングに参加しています。他にも『研修医』『医師』をテーマにした面白いブログがたくさんあるので、よろしければクリックいただけると幸いです!
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村

研修医ランキング

 



 

 

 

 

 

336*280

336*280

-研修医生活, 医学関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

コード・ブルー 3rd season 第2話 -研修医目線の感想-

Free-Photos / Pixabay 今話題の月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の感想を書いていきたいと思います。 今回は第2話。バックナンバーはこちらよりご覧ください。 & …

麻疹の皮疹画像が公開されています

全国的に麻疹の流行が報道されています。 麻疹(はしか)はその名の通り麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。空気感染するため、感染拡大しやすく、公衆衛生的にも重要な疾患です。   国立 …

望まない患者さんに心臓マッサージが行われている現実

研修医として救急外来で働いていると心肺停止の患者さんが救急搬送されてくることも珍しくありません。そんな中、違和感のあることが度々あります。   スポンサーリンク   Content …

病院の経営戦略 ブランド化は進むのか?

0102oxy / Pixabay プレジデントにこんな記事が掲載されていました。 スタバ「マイボトル」の人は浪費家だった http://president.jp/articles/-/22872 & …

経口補水療法に白いDAKARAは飲んじゃダメ!?

急性胃腸炎や熱中症で救急外来に来られた患者さんに、経口補水療法(Oral Re-hydration Therapy)を指導することがあります。   脱水の際には点滴で水分・電解質を補うのも一 …

doctor_dog

doctor_dog

プロフィール

名前:のび太
とある国公立大学を卒業し、とある病院で働いている臨床研修医。2019年〜小児科後期研修医、2017-2019年初期研修医。研修医になって見て感じたことを記録に残したくてブログをはじめました。のび犬じゃないよ笑

※当ブログに掲載している情報、特に医学的情報は医学を勉強途中の研修医の意見に過ぎません。その点を留意の上お読みくださいませ。

twitterのフォローはこちらから!

 

人気記事TOP10

当サイトは第三者配信の広告サービスGoogle Adsenseを利用しています。広告配信事業者はCookieを使用して 閲覧者の興味に応じた広告を表示します。 Cookieを無効にする設定およびGoogleアドセンスに関する詳細はこちらのページをご覧ください。