のび太の後期研修医日記

人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道


研修医生活 医学関連

シーネ固定の自主トレをしたいなら。シーネとギブスの違いは?

投稿日:2017-11-16 更新日:

上の写真は包帯で巻いているだけですが、救急でよく行う手技に「シーネ固定」があります。

救急でギブス固定を行うことは救急外来の医師の技術では難しいですし、そもそもグラスファイバーや石膏がないので物理的にも不可能です。

そのため、シーネ固定と呼ばれるいわば「仮固定」を行い、次の整形外科外来受診まで安静を保つ助けとなるようにします。

 

まとめると、

シーネ固定:仮固定。↓で示すオルソグラスや添え木を支えとし、それに包帯を巻くことで、患肢を良肢位に保ち、次の整形外科受診まで安静を保つ助けとする。救急の現場でよく行われる。整形外科医以外でもできる手技。

ギブス固定:本固定。石膏やグラスファイバーを用いてしっかりと固定する。長期間固定する場合に用いる。基本的には整形外科医しかできない手技。

 

患者さんはシーネのことをギブスだと思っていることが多く、シーネ固定だけで満足して、整形外科受診に休み明けに行ってくださらないことがあります。説明には注意が必要です。あくまで仮固定であること、コンパートメント症候群の説明(5Pの症状が出たら直ちに受診!)もしっかりして帰宅していただきましょう。

 

スポンサーリンク

 

シーネ固定の際の支え木として使うのが「オルソグラス」。これで肢を固定した上で包帯で巻き帰宅とします。

そして、この「オルソグラス」。なんとAmazonで売ってます!

病院によくおいてあるのがこのタイプ。必要な長さをカットして使います。切った際に袋の端を留め忘れて、看護師さんに怒られることもしばしば。空気が端から入ってしまうとオルソグラスが全て固まってしまいますから。。。ちなみに怒るのも無理のないお値段です。。。

 

こちらは予めカットされているタイプのようです。ただ、上肢・下肢のいずれを固定するかで必要な長さが異なるので、かえって小回りが効かないような気もします。

 

Amazonでも医療用品を買えることに驚きです。意欲の高い研修医の方々は、研修医みんなで購入し、練習してみたら良いのではないでしょうか。

 

ランキングに参加しています。他にも『研修医』『医師』をテーマにした面白いブログがたくさんあるので、よろしければクリックいただけると幸いです!
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村

研修医ランキング

 



 

 

 

 

 

336*280

336*280

-研修医生活, 医学関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

やさしイイシリーズの新刊「レジデントのための腹部画像教室」が発売されてるようです

以前、レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室という医学書をご紹介しました。 呼吸器内科ローテオススメの1冊 胸部単純X線写真・胸部CTを読む姿勢・読み方   この2つの記事で以下の本を取り …

静脈ルート確保のコツ

OpenClipart-Vectors / Pixabay   働き始めて最初に覚える手技の一つが「静脈ルート確保」。気管支鏡や内視鏡の検査前、造影CTや化学療法のルートをとるように依頼され …

研修医1年目を終えて

早いもので2017年度も終わりを迎えることとなりました。 研修医になってはや1年。来週からは2年目研修医として働くこととなります。 後輩が入ってきて、先輩になるのが不安です。。。 僕自身が1年目の時、 …

総合診療専門医を志望する研修医が増えるとは思えない

マイナビDOCTORに「総合診療専門研修、過疎地域などの研修が「条件」~専門医機構が一次審査基準を改訂」という記事がありました。 https://doctor.mynavi.jp/contents/c …

医師と婚活パーティー・お見合いパーティ

世間は「婚活」ブーム。その実相は、「青い鳥を探す旅」と揶揄されますが、それは研修医・医師でも変わらないことです。 男性医師と女性医師でその現実は大きく異なりますが、それはそれとして、研修医・医師が出会 …

doctor_dog

doctor_dog

プロフィール

名前:のび太
とある国公立大学を卒業し、とある病院で働いている臨床研修医。2019年〜小児科後期研修医、2017-2019年初期研修医。研修医になって見て感じたことを記録に残したくてブログをはじめました。のび犬じゃないよ笑

※当ブログに掲載している情報、特に医学的情報は医学を勉強途中の研修医の意見に過ぎません。その点を留意の上お読みくださいませ。

twitterのフォローはこちらから!

 

人気記事TOP10