研修医を対象とした医療関係の講習会がいくつかあります。メジャーなものに関して数回に分けて紹介してみたいと思います。一部は学生さんも受講可能です。
今回ご紹介するのは、FCCSです。
人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道
投稿日:2018-01-07 更新日:
研修医を対象とした医療関係の講習会がいくつかあります。メジャーなものに関して数回に分けて紹介してみたいと思います。一部は学生さんも受講可能です。
今回ご紹介するのは、FCCSです。
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Contents
FCCS は Fundamental Critical Care Support の略称です。
初期臨床研修医や救急・集中治療を専門としない医師ならびに看護師・臨床工学技師を対象に、行われているセミナー・シミュレーションです。
http://www.jseptic.com/seminar/fccs.html
2日間に渡って開催され、受講料は50,000円(+税)と少し高価ですが、人工呼吸器を実際に触ったり、NPPVを自分で装着することができたりと充実した内容となっています。
プレテスト・ポストテストがあり、ポストテストで70点以上あれば合格、80点以上あればインストラクターへの道が開かれるとのこと。ただし、70点以下であっても講評を受ければ救済されるようなので、コース修了できないことはまずありません。ちなみにプレテストは点数が悪くても何ら支障ないようです。
コースは大きく分けると、レクチャーとシミュレーションの2部に分けられます。
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コースの半分を占めるレクチャーですが、下記のテキストに基づいて行われます。
レクチャーは正直眠たいです。講師の先生によりますが、既に知っていることも多く退屈なことも少なくありません。例えば、このレクチャーの部分はオンライン受講にして確認テストをインターネット上で行うこととし、シミュレーションだけを1日で行う、という形に出来ればもっと参加しやすく、充実度が増すのではないかと個人的に思うのですが。。。
マニュアルを読んでいくに越したことはないのですが、別に読んでいかなくても大丈夫。テキストは僕が受講したときには持参されている方が大半でしたので、購入していく必要はあるようです。
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コースの残り半分を占めるのがシミュレーションです。
などについてシミュレーションが行われます。
特に前者2つが目玉です。
僕自身、まだ研修医1年目ということもあり、人工呼吸器の設定を自分で触ったことがありませんでした。今回のシミュレーションを通じて、具体的にどのように設定を変化させるとどのように患者さん(人工肺)のモニターの値が変化するか分かり、イメージが具体的に湧きました。
またNPPVは実際に自分で装着することができ、「確かに呼吸仕事量が減少しているなぁ」と実感することができますし、IPAP/EPAPの設定を変更するとどれだけ呼吸仕事量が変わるか身をもって経験することができます。
この2点があるからこそ、このコースを受講する価値があるのかな、と思います。「人工呼吸器なんて、触ったこともないしよくわからない」という人こそ受講すべきコースかと思います。
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執筆者:のび太
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