のび太の後期研修医日記

人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道


医学書レビュー

研修医当直御法度は4月に読むにはちょっと難しい

投稿日:2017-05-04 更新日:

研修医なら知らない人はいないであろう「当直御法度」。どの病院の医局にも必ず転がっているのではないでしょうか。

僕が勤務している病院では5月から1年目研修医の当直が始まります。当直に先立って、この本を一読してみました。

・良いところ

医学書の中ではいわゆる「安直本」に分類されるのでしょうが、救急のビックネームの先生が書かれている上に、各項目にきちんと出典が書いてあって、信頼できる情報となっている。

処方すべき薬、行うべき検査が具体的に示されており、実戦的である。

マイナー科に関しても頻度の高い事項に関しては記述されており、内科ローテでどうしても手薄になりがちな知識を必要最低限は補える。

 

・悪いところ

僕の臨床経験が浅いため、一読しただけではなかなか頭に入ってこない。そもそも薬の名前すらあやふやな1年目の4月に読む本としては難しい。したがって、何度も通読する必要がある。

 

正直いまの僕には難しすぎるかなぁ、という本です。当直のたびに繰り返し読んで、実際に症例を経験するたびにこの本を紐解き読み返すことで、この1年でこの本にかかれていることは把握できた、そう言えるように頑張って勉強せなあかんな、って思います。

ランキングに参加しています。よろしければクリックいただけると幸いです!
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村

研修医ランキング



336*280

336*280

-医学書レビュー

執筆者:


  1. […] とあり、以前紹介した『研修医当直御法度』『研修医当直御法度 百例帖 第2版』(以前の記事:『研修医当直御法度は4月に読むにはちょっと難しい』)が裁判における資料として登場しています。つまり、世の中ではこの当直御法度程度の医療は求められている、ということ。必死に身に着けなければなりません。 […]

  2. […] 研修医当直御法度は4月に読むにはちょっと難しい […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

「研修医当直御法度」が身に染みるようになってきました

早いもので医者になってもう7ヶ月が経ってしまいました。   4月にはこんな情けない記事を書いていました。 研修医当直御法度は4月に読むにはちょっと難しい   スポンサーリンク &n …

厚生労働省作成の「かぜ診療ガイドライン」

以前抗菌薬の適正使用の難しさについて記事を書きました。 抗菌薬の適正使用って難しい。。。 経口第3代セフェム系の抗菌薬の処方は減ってきたなぁ、と思う一方で、「風邪に抗菌薬」はなかなかなくならない印象。 …

心電図の勉強法

研修医として働いていて「心電図」を読む機会はたくさんあると思います。 循環器内科をローテートしている期間はもちろんのこと、救急外来の場でも心電図を読まなければならない機会はたくさんあります。 &nbs …

救急外来で重宝するアプリ

OpenClipart-Vectors / Pixabay   研修医が病院に貢献する数少ない場の1つに「救急外来」があります。 救急対応を扱った本は、誰もが知っている「研修医当直御法度」を …

循環器内科ローテ必携の1冊

循環器内科ローテはどの研修医病院でも必ずあるローテーションの1つです。 ただ、正直なところ循環器ローテは、 カテーテル・アブレーションの見学は循環器内科志望以外の研修医にとっては退屈 その割にはハード …

doctor_dog

doctor_dog

プロフィール

名前:のび太
とある国公立大学を卒業し、とある病院で働いている臨床研修医。2019年〜小児科後期研修医、2017-2019年初期研修医。研修医になって見て感じたことを記録に残したくてブログをはじめました。のび犬じゃないよ笑

※当ブログに掲載している情報、特に医学的情報は医学を勉強途中の研修医の意見に過ぎません。その点を留意の上お読みくださいませ。

twitterのフォローはこちらから!