今話題の月9ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の感想を書いていきたいと思います。
今回は第2話。バックナンバーはこちらよりご覧ください。
人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道
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記憶が曖昧ですが、アメリカの Pregnant at 17 という番組があるのを思い出しました。
婚前交渉が当たり前になった今日このごろ。中学生、高校生だからといって、それだけを理由に直ちに妊娠を否定することはできません。
地域によって差はあるかと思いますが、17歳の妊婦は現代の日本において決して珍しいものではないと思います。
研修医がこのような妊婦さんに出会うのは救急外来で「腹痛」を主訴に若年女性が来院された時。
月経が始まった女子が腹痛を主訴に来院した場合、必ず「妊娠の可能性」を問診する必要があります。また、父親や母親が同伴した際には、必ず患者本人と親を引き離して問診する必要があります。
それでもやはり後ろめたいのか、なかなか本当のことは言ってくれないので、尿中hCGをチェックし妊娠反応があるか確認することになります。
医学生・医者なら誰でも聞いたことがある言葉に、
女性を見たら妊娠しているものと思え!
というのがありますが、これはまさに金科玉条。油断していると足元を救われます。
話がそれましたが、ドラマとは異なり、実際には17歳の妊婦が出産を決意することはそこまで多くないように思われます。(個人的主観)
藤川Dr.と冴島Ns.との間に子どもができた、とのこと。ドラマ中では、冴島Ns.が出産するか悩み、藤川Dr.が妊娠のことを放言し顰蹙を買っていました。
妊娠に関して、女性と男性でおおきな意識のギャップがあるのは、なにも医療関係に限った話ではないでしょう。
周囲を見渡しても、研修医の男女比はだいたい、男子:女子=2:1くらい。女医は決して珍しくはない存在です。それゆえに、「いつ結婚するか」「いつ妊娠・出産するか」ということには大きく頭を悩まされるようです。
「仕事も楽しいけど、家庭も持ちたい。だけど、いいとこどりはできない。」というのも現実。僕が知る限り、この両方を得た女医はいません。
出産・子育てするとなると、どうしても仕事はバイト中心となってしまい、フルタイムで責任を持った仕事はできず、もやもやする。その一方、フルタイムでやりがいのある仕事をすると、出産・子育てに手が回らない。二律背反の状況は今後も続くものと思われます。ただ、医者以外の職種と比べると、週1回のバイトでも数十万は十分稼げる分、恵まれているとも言えるのかもしれません。
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藍沢Dr.のセリフです。フェローが緊張性気胸の患者に胸腔ドレーンを挿入するシーンで言っていました。すごく身にしみる言葉です。
僕も医者になって3ヶ月。研修医とはいえ、医者は医者。患者の命を救う・健康を守る責任があることをひしひしと感じます。
語弊のある言い方ですが、勤続40年のベテラン看護師にはできなくとも、勤続3ヶ月の研修医にはできる仕事が病院にはたくさんあります。だからこそ、研修医には日々知識を増やし、手技を磨く義務があります。
病院で仕事をしていて、「自分は医者だから、患者に対する責任がある」と折に触れて感じます。
ただ、気持ちばかりが走っていってしまうことも。。。
やっぱり初めての手技では手が震えます。ドラマ中で、傷口を縫合する手は震えていましたし、胸腔ドレーンを挿入する際にペアンを握る手も震えていました。
僕自身、初めて人に針を刺すときには手の震えが止まりませんでした。気持ちだけが一人前で、でも知識・手技が追いつかない、というのは研修医がしばしば経験することです。そういったときに「つらいなぁ」と心底感じます。
こういったことも含めて、フェローたちの姿に今週も共感しっぱなしでした。
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執筆者:のび太
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