プレジデントを読んでいるとこのような記事がありました。
『なぜ、下流庶民の腹回りはパンパンなのか』
http://president.jp/articles/-/22470
「下流庶民」なんて激しい言葉をわざわざ使わんでもええのに、と強く思いましたが、きっと「プレジデント」はアッパークラスの方々が読む雑誌だから大丈夫、と編集部は思っているのでしょう。
イヤミはそこそこにしておいて笑、こんなんほんまかいなー、と思っていると確かに、平成26年 国民健康・栄養調査結果でもこの記事と同様のことが述べられています。
収入の低い人ほど、
- 穀類の摂取量が多い
- 野菜類や肉類の摂取量が少ない
- 習慣的に喫煙している者の割合が高い
- 健診の未受診者の割合が高い
- 歯の本数が20歯未満の者の割合が高い
とのことです。
他方、僕が目を通す限りは、収入と肥満・糖尿病などと生活習慣病の相関については言及されていませんでした。
まぁ、でも一般的に考えて、収入の低い人ほど上記の傾向が見られるのであれば、生活習慣病との相関はきっとあるのでしょう。
ただ、病院で研修医をしていてこのようなことを実感することは少ないです。。。
田舎の病院に勤めているので、ほそぼそと農家・漁業をやって収入なんてそんなにないんだよー、って方ほどバランスのとれた食事を取っておられるイメージ。そして家族と食事をとるのを楽しんでいます。他方、比較的収入が高いと言われる医師や看護師ほど、昼食をカップラーメンで済ましたり、昼休みを取れずに昼食をskipしてしまっている印象。食事は腹を満たすためのもの、と考えている人が多いように思います。どうも、『なぜ、下流庶民の腹回りはパンパンなのか』の記事にかかれていることはしっくりきません。
まあ、ただ僕の直感よりも統計のほうが正しいのは間違いないことなので、収入と野菜摂取・喫煙は相関しているのでしょう。
タバコなんてあんな高いものわざわざ買わんでもええのに、と思いますが、低所得の方ほど喫煙率が高い、というのはなんとも皮肉なことやなと思います。
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View Comments (1)
おもしろいデータですね。そことそこを紐付けするか!ちょっと前に子供の学力は親の経済力に影響するみたいな本をみかけましたが、個人的には子供の学力と親の読書量(特に母親の)にも正の相関があるんじゃないかなーと思います。執筆者さんの親御さんは読書家でしたか?