ご無沙汰しています。後期研修医のび太(@resident_nobita)です。
4月から某地方病院にて小児科修練医として働いております。初期研修とは比べ物にならないハードな日々で、ブログ更新が遅れておりました。(いないと思うけど)更新を期待していた方がいらっしゃったらごめんなさい。
人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる医師への道
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ご無沙汰しています。後期研修医のび太(@resident_nobita)です。
4月から某地方病院にて小児科修練医として働いております。初期研修とは比べ物にならないハードな日々で、ブログ更新が遅れておりました。(いないと思うけど)更新を期待していた方がいらっしゃったらごめんなさい。
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少し前の話題になりますが、吉本興業に所属する芸人による闇営業が話題となりました。今ではwikipediaのページも作られています。
今回は入江慎也さん、宮迫博之さん、田村亮さんが槍玉に挙げられましたが、他にも関わりがある方はたくさんいるのではないでしょうか。
一昔前に島田紳助さんが芸能界を引退する際に、非社会的組織との関わりが話題となりました。昔から芸能界では非社会的組織との関わりや枕営業など、公にはし難い関わりがあるのは暗黙の了解でしょう。
プレジデントにこんな記事がありました。
「吉本が所属芸人と契約書を交わさない理由」
https://president.jp/articles/-/29447
吉本芸人を始めとする芸能人の多くは「事務所」に所属しています。事務所は所属芸能人の売り込みを各テレビ局やメーカーに行い、業務を勝ち取ってきます。そして、事務所分の中間マージンを差し引いた金額が芸能人に支払われます。
サラリーマンと異なり、芸能人は個人事業主です。事務所から毎月「給与」という形で給料を得ているわけではありません。たくさん仕事をこなした月には報酬は増えるし、仕事がない月には報酬は貰えない、いわば「出来高制」なのです。
記事中にこのような記述があります。
岡本社長は記者会見で吉本興業とタレントの「取り分」について、「ざっくりした平均値で言っても5対5から6対4です」と述べた。これに対してツイッターなどSNS上でタレントたちが猛反発する事態になった。
テレビ局やメーカーから事務局が受け取った金額のうち、芸能人の「取り分」がどのくらいか不明瞭となっているようです。SNS上でタレントたちが猛反発することを思うと、実際は吉本興業がもっと巻き上げているのでしょう。本来は契約書を交わして芸能人の取り分を明示すべきですが、口頭契約で曖昧に済まされているようです。
口頭契約でも法律上許されるのであれば、あえて契約を書面化するメリットが吉本興業側にはありません。吉本興業が芸人より圧倒的に強い立場にあるがゆえに、このような歪んだ契約形態が成立しているのでしょう。
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後期研修医として働いていますが、前期研修医として働いた病院・後期研修医として働いている病院いずれにおいても、契約書は存在しました。
ただし、契約書は
「甲(研修病院)は乙(研修医)に医師業務を嘱託する。契約期間は1年間とする。」
と記された簡素な書面に、甲(研修病院)の印と研修医(乙)の自署署名・印が記されているに過ぎません。これで必要十分なのかもしれませんが、就業時間や当直の扱いなどに記載はありませんでしたし、就業規則や給与額の記述・説明はありませんでした。
働くまでは給与の額がよくわからないのが研修医です。多職種でもそうなのかもしれませんが、見学などに行った際に実際に生の声を確認することが重要です。時間外手当をどのくらいつけれるかは実際に働いている人の声を聞かないと分かりません。
給与明細を開くまでは給料の額がわからない、という意味では、研修医も芸人のようなものなのかもしれません。「給料少ないな・・・」と思って病院に不平を言おうにも、病院から「研修修了出さないよ」「今年で契約打ち切りにするよ」と言われてしまいそうで、なかなか言い出せません。
吉本芸人と吉本興業の関係は、研修医と研修病院の関係と類似しているのかもしれません。
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執筆者:のび太
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